ホップはビールに不可欠な原料となりました。ホップの素晴しさは、グルートにない純粋な苦みと、雑菌の繁殖を抑制する抗菌作用でした。
ホップの抗菌作用は、雑菌汚染に悩まされていた当時の醸造家を完全に魅了しました。
19世紀後半に冷凍機が発明されるまで、ほとんどのビールは上面発酵でした。
2000年の歴史がある上面発酵ビールの代表であるエールは常温(20~25℃)で発酵させ、主発酵は4~5日で完了します。その間に酵母が液の表面に浮上するので、この現象から上面発酵と呼ばれました。
大沼ビールはこの上面発酵ビールです。
ドイツのケルンの上面発酵がケルシュです。
13世紀から15世紀、ハンザ同盟の盟主としてケルン市は海外貿易に従事していました。
ビールも盛んに醸造され、有力な貿易商品でした。ケルシュの名称はその頃の名残です。
色は明るい琥珀色から黄色。ドイツの常識に比べて原麦汁濃度は11%と低く、苦みも弱いので喉ごし抜群の爽快なビールです。
ドイツのデュッセルドルフの上面発酵ビールがアルトです。
12~13世紀ごろ北ドイツで醸造していた、英国の伝統的醸造法に忠実な本格的エールがアルトを本格派あるいは正統派と読み替えるのがふさわしいでしょう。
美しい赤銅色と白い泡、上面発酵酵母の上品な香り、原麦汁濃度は12%とドイツビールではやや低めですが旨みがあり、しっかりした苦みのあるビールです。
18世紀後半、冷蔵設備のない時代、イギリスからインドへ、船便で約1ヶ月かけて運ぶ為、殺菌作用のあるアルコール度数(約8%)を高めて苦み、香りのホップ(ホップも殺菌作用あり)を多めに使用して運んだイギリスの代表的ビールです。
※お風呂上がりに飲むような、ビールと違い、酒や、ワインのように食物と一緒に飲み、フルーティーな香りをお楽しみください。
黒くなるまでローストした大麦麦芽を使用し、上面発酵によって醸造されるものを指す。
フォーリンスタイル・スタウトとは、ドライスタウトよりも甘味とアルコール度数を強くしたスタウトで、コーヒーやチョコレートを思わせる軽い焦げ風味があり、甘味と苦味は他のスタウトよりも強い。大沼ビールのスタウトはフォーリンスタイルスタウトで、麦芽の香ばしさが、コーヒーを思わせる感じ。泡までも楽しめるビール。このビールも味わいの深いビールです